夜間の訪問販売

半年間の工場研修が終了した後は、布団の訪問販売の研修が始まりました。ビデオ研修でしたが、訪問販売は断られてから始まるから色々なノウハウを教わりました。
しかし、実際に現場での販売活動が開始したとたん、14名のメンバー(1名は経理担当で研修には参加せず。)の半数が辞めました。私達を指揮・指導しているのは30歳の布団販売経験者で、昔はヤンチャしていたような人でした。2~3週間経っても全然売れませんでいたが、問題はそのことが、全国の販売員方々に情報が伝わっていたことです。
私は、そのやんちゃな上司に何とか1つでも売れることができないか相談しましたが、その上司からは、夜中に水商売の女性相手に売りに行けば一般の人達よりも可能性が高い言われました。繁華街のそばにあるマンションに夜11:00~12:00頃まで販売するものでした。それじゃ一度やってみようという事で、繁華街そばのマンションの訪問販売が開始されました。
3日目・4日目とやはりなかなか売れませんでした、が5日目に布団の販売ですというと30歳前後の女性から話を聞いてみようかなという反応がありました。
自分の売りたい布団を持ってマンションの最上階から1回ずつ下りながら11件訪問する方法で、私は羽布団を4組持ちながらまわっていました。初めての感触でしたので、商品説明を15分程度話をしましたが、値段を聞かれて、“147,000円ですと答えましたがさすがに値段が高すぎたので購入は難しいと思いました。
そこで説明内容を、価値観の話を行いました。一生使えるものなので決して高い買い物ではない事10分程度話しましたが、中々良い返事はもらえませんでした。
そんなとき奥の府屋からおおい、こうたれよという声がしました。一瞬男がいるのかと思いましたが、それよりもこれは売れるのではないかと思いました。夜中の1100過ぎに売りに来ている私に対し、同情していただいたのだと思います。
女性の方からも何色がいいかなと言ってきました。色はピンクと青(サックス)の2種類しかなかったので、ピンクを進め購入ということになりました。契約書の記入をお願いしましたが私の方で記入してほしいという事でしたので、私の方で記入していきましたが、住所に畳町(たたみちょう)と言われました。たたみという漢字ですが、上が田だということしか分からず、相手に教えてもらったことを覚えています。契約は速やかにおこなわなけばと教えられていたので、自分の知識の無さに情けなさを感じていました。
そのマンションの玄関を出るとき、奥の部屋まで聞こえる声で、ありがとうございました。と心から言いました。外にでると、車のそばで、ヤンチャな上司が待っていました。
遅かったな”  私は売れました、売れました。相手の気が変わらないうちにここを立ち去りましょうと言いました。それ以来夜間の訪問販売は終了となりました。

 

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